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1997 年度 研究成果報告書概要

健康障害児をもつ両親のサポートネットワークアプローチの開発-慢性疾患で在宅治療を要する幼児期の両親の縦断的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 07672530
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 看護学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

丸山 知子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)

研究分担者 大日向 輝美  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (30223944)
今野 美紀  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (00264531)
石塚 百合子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20142755)
杉山 厚子  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264540)
木原 キヨ子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (50161542)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード慢性疾患 / 幼児期 / 在宅療養 / サポートネットワーク / アプローチ
研究概要

1.研究目的は、慢性疾患で在宅療養が必要な乳幼児を養育している両親が持つソーシャルサポートネットワークの実態を明らかにし、ソーシャルサポートネットワークアプローチの基本的枠組みを開発する。
2.研究方法:対象は、第一次調査では、糖尿病、喘息、腎疾患、心疾患で在宅療養が必要な乳幼児を養育している母親35名であり、その中、24名について第二次調査を行った。調査方法は、半構成型質問紙を用い、訪問による面接調査を行った。質問紙の内容は、児の疾病と家族の生活上の変化、母親の心理状態とその変化、育児上の困難な事、サポート状況等である。第二次調査では、その後の児と母親の状況について確認を行った。
データ分析は、録音した内容を逐語録に再構成し、文節毎にコーディングを行い、内容を複数の研究者で協議しながら分類した。
3.結果:(1)母親は、治療による行動制限と症状出現に対する潜在的不安、予測できない身体症状等に対する難しさを感じていた。(2)母親が養育上困難と感じた事象は、学校生活における慢性疾患患児の病気や症状への対応等、幼稚園や学校側への理解や協力に関することが最も多かった。(3)母親の共通の問題は、通院、入院時のサポート体制の困難さが最も多く、全員が親密な心理的サポート者はいると答えていたが、母親の心身の負担になっている直接的サポート者の存在は約半数と少なかった。
4.まとめ:慢性疾患患児をもつ母親の期待するサポートは、子育てや病児の世話等に関する人や施設の存在等、身近でかつ気軽に利用できる社会的資源である。今後、専門的な知識や技術を適宜提供できる専門家や、ボランティアを含めたサポートネットワーク作りが急務であり、我々はこの体制作りに着手したいと考えている。

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公開日: 1999-03-16  

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