研究概要 |
1)在宅酸素療法患者130人を対象に、PGCモラールスケールを目的変数として、ADL、Sup-F(家族からのサポート)、PSM(長期酸素療法心理的総合問題調査)、SRQ-D(東邦大式鬱調査表)を説明変数として重回帰分析を行った。有意であった変数と標準偏回帰係数は,PSM-0.351(p<0.001)、Sup-F 0.254 (p<0.001)、SRQ-D -0.231 (p<0.01)であり、決定係数R^2は0.458(F<0.001)であった。 2)透析療法患者110人を対象に、上記1)と同方法で重回帰分析を行った結果、有意であった説明変数と標準偏回帰係数は,透析心理的総合問題PSM-H -0.424 (p<0.001), SRQ-D -0.207 (P<0.05)であり、R^2は0.63 (F<0.001)であった。 3)術後肺がん患者35人を対象に、上記1)と同方法で重回帰分析を行った結果、有意であった説明変数は無かった。 4)在宅酸素療法患者6人を追跡し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)に関する質的データを収集した。 5)今後の計画としては、在宅酸素療法患者群を中心に透析患者群と術後肺がん患者群とを比較検討して、クオリティ・オブ・ライフを構成する要因とその相互の関連を明らかにする。また在宅酸素療法患者の質的データを追加収集し検討する。
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