研究課題/領域番号 |
07672535
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
小山 眞理子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50178399)
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研究分担者 |
五十嵐 尚美 (加納 尚美) 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (40202858)
三橋 恭子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30209811)
森 明子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60255958)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
野崎 真奈美 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (70276658)
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キーワード | 看護大学 / 教授・学習方法 / Problem-based Learning (PBL) / グループ学習 / 主体的学習 / 教材開発 |
研究概要 |
本研究の目的は、知識を詰め込みではなく、看護教育の内容をより臨床の現場に即した事例を用いて臨場感をもたせながら統合的に学習させ、さらに学生達が発見的に主体的に学ぶ教育方法を開発し、その教育方法の効果を検証することである。平成7年度は、知識の伝達である講義を重視してきた教員の従来の教育観を、「学生の学び」を重視することへ変革することからはじめ、次いで教材の開発と教育方法についての教員の研修後、教育実践への応用を試みた。その概要は以下のようである。 1.教員の研修と勉強会の実施 1)医学教育においてProblem Based Learning(以下PBL)を導入しているオーストラリアとカナダの大学における教育開発の方法、教育方法、教育評価などについてのワークショップに述べ5名の教員が参加し、研修した。 2)教員が学生の主体的学習を育むための効果的な教育方法修得するために、1)で研修を受けた者が中心となり、PBLについての勉強会をもち、さらに具体的な教育方法の修得のために、グループワークのチューターとしての2日間の訓練を行った。 2.A大学の看護専門科目の1教科目である「母性看護学」の1単元「妊娠期の看護」を選択し、臨場感をもたせながらも教育目標を達成することが可能な事例および学習を促進させる上述の学習が起こるための教材を開発した。教材の開発にあたっては、教育目標と内容の妥当性についてなど多面的に検討を行った。 3.コントロール群の学生に従来の講義法による授業を実施し、教育効果の測定のために、授業実施前、直後、3ヵ月後の「知識」と「態度」および「授業の満足度」についてのデータ収集を行った。 4.上記2で開発した教材を用いて、A大学の2年生60名を対象に、PBLによるグループ教材・学習を週1回、10週にわたり計64時間行なった。1グループは6名の学生と1名のチューターで構成した。 5.PBLによる教授・学習方法の効果を評価するために、授業前、直後、3ヵ月後の「知識」「態度」および「授業の満足度」を測定し、教育効果を評価した。
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