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1997 年度 研究成果報告書概要

マタニティ・ブルーズ発症の予知とそのケアシステムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 07672543
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 看護学
研究機関山口県立大学 (1996-1997)
名古屋市立大学看護短期大学部 (1995)

研究代表者

長川 トミヱ  山口県立大学, 看護学部, 助教授 (70269702)

研究分担者 斎藤 ひさ子  , 助教授 (60117116)
川村 恵美  名古屋市立大学, 看護短期大学部, 助手 (20241200)
石原 英子  名古屋市立大学, 看護短期大学部, 教授 (90080192)
田中 満由美  山口県立大学, 看護学部, 講師 (90285445)
山本 智子  山口県立大学, 看護学部, 助手 (70275436)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード唾液中PGD_2 / マタニティ・ブルーズ評価尺度 / 妊婦・褥婦 / EIA法
研究概要

産褥期に発現するマタニティ・ブルーズの発症予防は早期予知にあり,これが可能であれば支援システムの確立に役立つことになると考える。
そこで、妊産婦の精神身体症状と唾液中PGD_2値との関連を明らかにする目的で,妊娠中期と産褥4日に縦断的調査・実験を40名に行い,以下の知見を得た。
1.マタニティ・ブルーズ症状の早期予知
マタニティ・ブルーズ測定尺度は,Zung抑うつ尺度(SDS)20項目,MPI神経症尺度24項目を用い,自己式質問紙による調査をした。
その結果,妊娠中期の「神経症強」群に発現した精神身体症状は、産褥4日の「産後イライラ感有」群にも同様に発現していた。妊娠中と産後に現れる精神身体症状には関連があることが確認できた。
2.客観的指標としてのPGD_2値
PGD_2値の定量には,唾液1mlを採取,冷凍保存後にEIA法を用いた。
その結果,唾液中PGD_2値は非妊婦に比べ,妊婦・褥婦ともに有意に高値を示した。妊娠中期から産褥4日のPGD_2値の変動をみると,「高値から低値に減少」したタイプに,産後イライラ感を訴えたものが多かった。SDS得点とPGD_2値との関連では,妊娠中期では高値群に,産褥4日では低値群に,高得点の精神身体症状が認められた。
妊娠中のPGD_2値が分娩後急激に低下するという,ホルモン環境の変化がイライラ感や精神身体症状を発現させる要因になっていると推測される。
今後は,マタニティ・ブルーズの発症に関わる因子のひとつとしてPGD_2を加え,唾液中PGD_2測定値の信頼性を検定する基礎的研究をすすめていきたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 長川 トミヱ 他: "唾液中プロスタグランディンD_2とマタニティ・ブルーズ発症予測" 母性衛生. 37(2). 200-206 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 長川 トミヱ 他: "マタニティ・ブルーズ発症予知に関する基礎的研究-妊婦・褥婦の精神身体症状とPGD_2値との関連-" 名古屋市立大学看護短期大学部紀要. 9. 67-73 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 川村 恵美, 長川 トミヱ: "産褥期ブルーのスクリーニング" ペリネイタルケア'98. 新春増刊. 84-93 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tomie Nagakawa, Emi Kawamura, Miyoko Ogiso, Kinichiro Mizuno, Junko Uchino, Mio Iwata, Rika Komada, Chie Sakakura, Keiko Huruta, Mieko Ubukata, Yumi Ide: "The value of PGD_2 in saliva and prediction of maternity blues symptoms" Japamese journal of Maternal Health. 37(2). 200-206 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tomie Nagakawa, Emi Kawamura, Akihiko Ogasawara, Kinichiro Mizuno, Hideko Ishihara: "A Basic research on a foresight of appearance of maternity blues ; Relation between psychosomatic symptoms and PGD_2 in pregnant and parturient women" BULLETIN OF NAGOYA CITY UNIVERSITY COLLEGE OF NURSING. 67-73 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Emi Kawamura, Tomie Nagakawa: "Screening of maternity blues" THE JAPANESE JOURNAL OF PERINATAL CARE. 17(spring supplement). 84-93 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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