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1997 年度 実績報告書

戸建て住宅地のコミュニティ形成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680021
研究機関奈良女子大学

研究代表者

西村 一朗  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (30043186)

キーワード戸建て住宅地 / コミュニティ形成 / 共用空間 / つながり空間 / 窓からの眺望 / 外回り環境
研究概要

本年度は、二つの調査を行った。一つは戸建て住宅地においてコミュニティを形成する上で効果があると考えられる共用空間の使い方や要求に関する調査である。もう一つは、戸建て住宅地での住戸からの眺望と外回り環境に関する調査である。前者では、一般には集合住宅地に比べて共用空間が計画的にとられていない戸建て住宅地において、たまたま計画的に数戸に一つの「コモンスペース」、住宅地全体として集会所や公園が取られた事例について、居住者がコミュニティ形成とそれらの共用空間との関係について考えていることを調べたものである。「コモンスペース」については、狭くて性格が曖昧なこともあり、余り良い評価が得られなかった。他の共用空間について、その空間だけでなく回りとの「つながり」や同種空間との広域的「つながり」意識について調べたが、未だそれらの重要性を自覚的に意識している人は少数に止まっている。もっと目に付く「暗いから街灯を明るく」のような要求が強かった。次に、窓からの眺望と回りの環境との関係であるが、この問題を取り上げたのは、外からの景観は割と問題になっているのに、内からの眺望が軽視されているのでは、と考えたからである。もし見えたら良いな、と思う眺望として遠景では山並み、中景では公園、近景では並木等が比較的多く上げられた。これは一つの「緑のチェーン」が展開していれば良いと読み取れる。そのことによって好ましいコミュニティが形成される一つの環境条件であろう、と考えられる。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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