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1996 年度 実績報告書

細胞外のイオン環境変化が血管の反応性と細胞内カルシウム動態に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 07680060
研究種目

基盤研究(C)

研究機関中村学園大学

研究代表者

阿部 志麿子  中村学園大学, 家政学部, 講師 (60192994)

キーワードマグネシウム / 血管平滑筋 / Fura-2 / 細胞内カルシウム濃度 / ノルエピネフリン / カフェイン
研究概要

1.マグネシウム(Mg)欠乏食飼育ラットについて
生後5週令のラットに低マグネシウム食(Mg<1mg/100g飼料)を3〜4週間与えることによってMg欠乏ラットを作成した。Mg欠乏ラットの成長率はMg欠乏食投与開始1週間後より正常ラットに比べ低下傾向を示し、2週間後以降は有意に低値を示した。また、Mg欠乏ラットの血清Mg濃度は0.58mg/dlと正常ラットの2.17mg/dlに比較し有意に低値を示し、他方血清カルシウム(Ca)濃度は上昇傾向を示した。
2.大動脈摘出血管の細胞内Ca動態と収縮能について
(1)ラット大動脈血管平滑筋の細胞内Ca動態と張力の同時測定について
ラット大動脈の微小血管条片(巾約1.5mm〜2mm)を50μMのFura PE3-AM(Ca指示蛍光色素Fura PE3の膜透過型)とプロベネシドを含む溶液中で37℃4時間インキュベートした。血管条片はCa指示色素を負荷した後、150〜200mgの安静時負荷張力をかけ37℃の生理的塩溶液中で約30分間平衡させた後に細胞内Ca動態と張力の同時測定実験を開始した。なお、色素負荷前後の血管条片の高カリウム脱分極刺激に対する反応性の変化は認められなかった。
(2)正常ラットとMg欠乏ラット血管平滑筋の反応性について
Mg欠乏ラットの大動脈血管平滑筋におけるノルエピネフリン(NE)やカフェイン(Caf)刺激に対する張力や細胞内Ca濃度変化は正常ラットに比べ大きい傾向を示した。
3.今後の計画について
現在、血管作動薬としてNEやCafを用いて刺激を行っているが、セロトニン等の他の血管作動薬に対する張力と細胞内カルシウム濃度変化についても正常ラットとMg欠乏ラットで比較検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakamura,M.et al: "Sudden sound-induced death in magnesium-deficient rats after repetitive episodes of seizure result from brain dysfunction." Magnesium Research. 8. 47-53 (1995)

  • [文献書誌] Nakamura,M.et al: "AMPA-,but not NMDA-,receptor blocker,NBQX,prevent seizure induction in magnesium deficient rats." Magnesium Research. 8. 55-56 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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