研究課題/領域番号 |
07680065
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研究機関 | 県立新潟女子短期大学 |
研究代表者 |
岡田 玲子 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 教授 (90077488)
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研究分担者 |
太田 優子 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 助手 (60176485)
宮西 邦夫 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (70018836)
豊嶋 英明 名古屋大学, 医学部, 教授 (10023657)
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キーワード | 健康教育システムの作成 / 青年期女子 / 健康教育の介入 / 血清脂質の改善 / 健康意識の啓発 / 保健行動の変容 |
研究概要 |
本研究は、保健行動の変容に有効な健康教育を効率的に実践するために、青年期-特に女子学生-対象の、定期健康診断の成績等の活用を組み入れた健康教育システムの作成と、その展開による若年者の健康意識の啓発・健康の自主管理のできる人材の育成を目的として進めたものである。 平成7年11月初旬に平成7・8年度の2年間の補助金追加配分の通知を受け、情報の収集(対象の把握)と健康教育の介入を同時進行で実施した。対象者は、女子短期大学・生活科学科1年生(18〜19歳)86名であったが、1年間の追跡介入後の効果判定時点では67名になった。ベースラインの対象の把握を平成7年12月中旬に行い、健康教育介入4か月の効果判定・評価を平成8年4月に、同1年後のそれを同年12月中旬に実施した。 健康教育の介入は、1)個人の健診データ、食事・運動・生活状況を記録した「Health Passport」の還付(4回)、2)健康教育セミナーの開催(6回):第1回(8.1.11)「健診成績の活用について」、第2回(8.2.9)「選食と健康、その1.食事の栄養バランスの取り方とご飯食の意義」、第3回(8.5.30)「選食と健康、その2.緑黄色野菜を毎日食べる習慣を」、第4回(8.7.1)「あなたの運動指針・休養指針は?」、第5回(8.9.2)「女性のためのこつこつ(骨々)講座-今、自らの最大骨量を高めるために骨貯蓄を-、第6回(8.10.21)「Exerciseでスリムになれるか?」により、毎回対象者の感想・意見の記録を求めた。なお、各回の出席者は対象者の60〜90%であった。 現在、測定可能なデータの収集は一部(血清脂質検査の精度を期すための、実施検査3回分のプール血清の同時測定)を除きほぼ終わり、統計的解析を試みているところである。健康教育セミナーの出席回数別により介入前後で有意差のみられる項目(自覚症状の減少、HDL-Cの上昇等)が観察され、対象者の健康意識の啓発・健康の自主管理に関するコムプライアンスとの関連性についての検討を進めているところである。
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