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1996 年度 実績報告書

19世紀後半から20世紀初頭にかけてのフランス生命科学思想史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680076
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

金森 修  筑波大学, 現代語現代文化学系, 助教授 (90192541)

キーワード内分泌概念史 / 黎明期免疫学 / 黎明期細菌学 / 概念的医学史 / 科学人類学 / ラボラトリ-・スタディーズ / バシュラール / エピステモロジー
研究概要

医学・生物学という生命科学と総称できる分野を、歴史的かつ社会的に見ていくという手法は豊穣な成果を期待でき、またそれ自体が多様なアプローチを潜在的に含むものである。本研究では、その中で従来科学史学でいわれているエクスターナルアプローチに対抗するものとしてのインターナルアプローチの流れに近い手法を採用している。言い換えれば、著者の長年分析してきたフランス系科学認識論、いわゆるエピステモロジーの学統を継承し、それを対象とする時代と分野にあてはめて、具体例に適用し、そこから概念史的な科学史・科学論研究を実現することを目指すものである。
平成7年度はフランス系のネオラマルキズムの代表的存在、ル・ダンテクの生命論の分析をおえた。
平成8年度は主として、ベルナール、ブラウン=セカ-ル、グレイを主としたフランス系の内分泌概念史と、パストゥールを中心とした黎明期の細菌学の思想史的分析を目標にしていた。
その内、内分泌概念史については主としてベルナールに集中した記述を既に完了し、共著として出す予定の科学史関係の出版物に、原稿として提出してある(論文課題「クロード・ベルナールの医学思想」)。ただし共著であるために、実際の出版にはまだ1年以上かかる可能性はある。パストゥールについては、近年の主要な研究業績の収集をほぼ完了した。鋭意、継続中である。
なお、この研究の副産物として本年度は講談社から単行本をだすことができ、また現代フランス系科学論のひとつであり、神経免疫学を題材とした実験室研究に関する論文も上梓することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 金森 修: "科学の人類学" 現代思想. v.24-6. 288-307 (1996)

  • [文献書誌] 金森 修: "バシュラール -科学と詩-" 講談社, 321 (1996)

  • [文献書誌] 金森 修 他: "(仮題) 近代医学の思想史" 北樹出版(未定),

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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