研究概要 |
本研究では,小地域(一県)を対象として,生涯スポーツ推進関連事業を展開している市町村に在住の高齢者を対象に,健康・体力づくりを志向した生活様式や生活行動および体力・運動能力の実態を統計調査によって明かにすることを通して、生涯スポーツ推進事業の実施に伴う健康生活の変容過程と,健康,体力・運動能力への影響について検討することを目的とした。 本年度は,高齢者を対象として,体力・運動能力および健康・スポーツ生活の統計的調査を実施した。 調査対象:生涯学習および生涯スポーツプログラムに参加している某県内在住の60歳以上の男女計約1,000名。 調査時期:平成7年8月〜平成8年1月。調査期日は,市町村やクラブ団体の年間行事計画に対応させたため,標本の一部については平成8年度に実施することとなった。 調査内容 1)体力・運動能力テスト(高齢者用):身長,体重,長座位体前屈,垂直式脚筋力,握力,12分間歩行。起き上がり,連続その場跳び,立幅跳び,垂直跳び,反復横跳びと,これらの運動動作。 約100名の標本についてパフォーマンステストを実施した。 2)健康・スポーツ生活調査:生活環境状況,運動・スポーツ実施状況(スポーツクラブ参加状況を含む),生活時間構造(睡眠,食生活,余暇生活など),生活様式,生活行動(保健行動,体力維持増進行動),運動・スポーツ欲求,健康体力欲求,不定愁訴など。 約1,000名の標本について質問紙調査を実施した。 測定方法:体力・運動能力のパフォーマンステストは体育館等を使用した。運動動作はHi-8VTRで撮影した。 調査方法:健康生活調査は,集合調査法による質問紙調査。 調査系統:某県生涯学習課の協力を得て調査を実施することができた。
|