研究概要 |
本研究では,小地域(一県)を対象として,生涯スポーツ推進関連事業を展開している市町村に在住の高齢者を対象に,健康・体力づくりを志向した生活様式や生活行動および体力・運動能力の実態を統計調査によって明らかにすることを通して,生涯スポーツ推進事業の実施に伴う健康生活の変容過程と,健康,体力・運動能力への影響について検討することを目的とした。本年度は、高齢者を対象とした体力・運動能力および健康・スポーツ生活の統計的調査を継続して実施し、成果をまとめた。 調査対象:生涯学習および生涯スポーツプログラムに参加している某県内在住の60歳以上の男女。 調査時期:平成8年11月まで。調査期日は、市町村やクラブ団体の年間行事計画に対応させた。 調査内容: 1)体力・運動能力テスト(高齢者用):身長,体重,長座位体前屈,垂直式脚筋力,握力,起き上がり,立幅跳び,垂直跳び,反復横跳び,ラダーステッピング,10cm障害物歩行。 2)健康・スポーツ生活調査:生活環境状況,運動・スポーツ実施状況(スポーツクラブ参加状況を含む),生活時間構造(睡眠,食生活,余暇生活など),生活様式,生活行動(保健行動,体力維持増進行動),運動・スポーツ欲求,健康体力欲求,不定愁訴など。 測定方法:体力・運動能力のパフォーマンステストは体育館等を使用した。 調査方法:健康生活調査は、集合調査法による質問調査を実施した。 調査系統:某県の生涯学習課の協力を得て測定,調査を実施した。 統計的分析 ・生涯スポーツを志向したスポーツライフを規程する生活様式および生活行動要因を検討する。 ・健康体力づくりのための生活様式および生活行動要因と体力との相互依存関係を検討する。 ・高齢者における健康・スポーツ生活の変容と体力・運動能力との相関性を検討する。
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