研究課題/領域番号 |
07680133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 仙台大学 |
研究代表者 |
高橋 弘彦 仙台大学, 体育学部, 助教授 (50240940)
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研究分担者 |
横川 和幸 仙台大学, 体育学部, 助教授 (00094912)
佐藤 佑 仙台大学, 体育学部, 教授 (80048595)
鈴木 省三 仙台大学, 体育学部, 助教授 (00179219)
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キーワード | ウォーミングアップ / 高温環境 / 低温環境 / ボブスレ- / 陸上競技 |
研究概要 |
1.実験室,(1)気温:30℃、10℃、相対湿度:50%、気流:走速度同等、日射:有りの環境下にて、主運動を90%Vo2max強度10分とし、ウォーミングアップ(以下W-up)の生理的効果について、W-upなしのコントロールと50%Vo2max強度で時間を15分、30分自由の計4条件により比較検討した。30℃では、主運動の酸素摂取量に差はみられなかったが、回復期において30分が高値を示した。握力は自由で高値を示し、高温下では短時間のW-upが有効であると思われた。10℃では、30分が主運動5分までの酸素摂取量が高値を示し、回復期では底値を示した。全身反応時間は30分と自由で短く、低温下では長時間のW-upが有効であると思われた。(2)気温:10℃、相対湿度:50%、気流:走速度同等、日射:有りの環境下にて、主運動を80%Vo2max強度60分とし、W-up条件を(i)と同様にてW-upの生理的効果について比較検討した。主運動の酸素摂取量に差はみられなかったが、回復期では30分が底値を示し、長時間のW-upが有効であると思われた。2.ボブスレ-競技:コースコンディションによりスタート時刻が予定よりも遅くなった場合、W-upの終了から競技開始までの身体コンディションの保持が重要となるが、日本人選手の場合では、W-upの終了から競技開始までに約0.5℃の直腸温の低下がみられ、その間の休息のとりかたが課題とされた。ワールドカップにおける各国のドライバーのW-upについては、外国人選手は15分〜55分の範囲で実施していたが、日本人選手は最も長く83分であり、W-upによる疲労が懸念された。3.陸上中、長距離:夏季の某競技会は気温が約30℃、WBGTが約26℃の厳しい環境下で実施されていたが、走運動中心のW-upは、41.5±3.8分間行われており、疲労および過度の体温上昇が懸念された。同様の環境条件下において競技会を想定した練習におけるW-up時間は46.1±5.6分であり、競技開始前の直腸温は38.03±0.1℃を示していた。
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