研究概要 |
障害児教育の養護・訓練に導入され、効果を上げている導作法を活かした効果的な体育指導の在り方とその効果について検討する。初年度にダウン症候群の児童を対象にして、運動上の問題点をVTRを用いて記録できる運動や状況においてのみ記録し、フォームなどの特徴的な動きの問題点と姿勢や、日常生活動作などの動きの問題点の動作・運動分析から関連を検討した。その結果、主に跳躍運動、平均台歩行に関しては、足先の踏み切る動作が弱く、さらに腰が退けて身体の伸びが不足すること、身体の軸の不全などが明らかになった。次年度は、抽出し探し出された跳躍運動上の問題点に対して、効果的に解決するための指導法、特に準備運動として動作法の効果を検討した。具体的な動作法として、腰を伸ばす課題や踏み動作課題を導入し、その効果をVTRと実際のパフォーマンスを用いて、分析を試みた。その結果、しかし、以下ような効果的な結果が姿勢・フォームやパフォーマンス(記録)などを通して示唆された。1,直立姿勢(側面)において、猫背や腰反りなどの歪みの軽減が見られた。2,足型では、荷重の3点が適切な位置に変容してきた。3,ベスト記録の更新が垂直跳びで9名中8名に、立ち幅跳びで9名中8名に見られた。4,跳躍運動の際のフォームに変容が見られた。身体の伸びが不十分なままでの踏切りや腰を引いた跳躍、腕肩による引き上げの減少が見られた。以上の検討から、障害児への適切な体育指導はスポーツ選手に対して行われるようにVTRなどを積極的に用いた分析的な観点から動作法を導入し行う必要性を痛感した。(夏休み中に実施した計測が、対象児の欠席、VTRの故障などによって不十分なものであったので、春休み中にデータの追加計測・分析を行い、報告書を作成する予定。)
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