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1995 年度 実績報告書

高齢者の身体的自立に必要な体力レベルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680156
研究種目

一般研究(C)

研究機関国立健康・栄養研究所

研究代表者

吉武 裕  国立健康・栄養研究所, 健康増進部, 室長 (00136334)

研究分担者 西牟田 守  国立健康, 栄養研究所・健康増進部, 室長 (50112850)
樋口 満  国立健康, 栄養研究所・健康増進部, 室長 (20192289)
太田 壽城  国立健康, 栄養研究所・健康増進部, 部長 (00160507)
キーワード高齢者 / 日常生活活動量 / 身体的自立 / 脚力 / 乳酸性作業閾値 / 歩数 / エネルギー消費量 / 歩数計
研究概要

高齢者が身体的に余裕を持って日常生活を営むために必要な体力レベルを明らかにするとともに、その体力の維持・向上のための運動指導法の作成のための基礎的資料を得るために、60歳以上の高齢男女(女性19名、男性6名)を対象し、日常の身体活動状況調査、大腿伸展パワー及び乳酸性作業閾値を測定した。
1日の総エネルギー消費量は申請者らが開発した身体活動量測定器によって測定した。また、毎日の身体活動状況は歩数を指標にし、歩数計によって歩数から評価した。全身持久力は乳酸性作業閾値を指標にして評価した。下肢筋力は脚筋力と脚伸展パワーを指標にして評価した。これらの測定項目の相互の関連性について検討し、以下のような結果が得られた。
1,覚醒時の心拍数は、女性が77.6±8.0拍/分(平均値±標準偏差)、男性が73.7±8.5拍/分であり、出現頻度のピークは、女性が80拍/分の区分、男性が70拍/分の区分にみられた。
2,1日の総歩数は8898±3374歩(4810〜17790歩)で、覚醒時の1分あたりの歩行率数は8.6±3.5歩であった。
3,覚醒時のエネルギー消費量(HR法)は2089±737kcalであった。
4,覚醒時のエネルギー消費量と乳酸性作業閾値の間に有意な正の相関関係が認められた。
5,覚醒時のエネルギー消費量が多い者は脚伸展パワーは高い傾向にあった。
以上の結果から、高齢者の日常の身体活動の大部分は間欠的な動作で占められていることが明らかにされた。特に興味ある結果として、高齢においては日常の身体活動それ自体が全身持久力や脚筋力(脚伸展パワー)の改善に有効な運動刺激となることが明らかにされた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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