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1997 年度 実績報告書

日本農村における景観整備の展開とその論理

研究課題

研究課題/領域番号 07680166
研究機関広島大学

研究代表者

岡橋 秀典  広島大学, 文学部, 教授 (00150540)

キーワード日本農村 / 景観 / 農村地理学 / 景観政策 / 景観整備 / 農村政策 / 景観保全
研究概要

本年度は,平成8年度に調査を行った東広島市と愛媛県内子町について研究成果をまとめるとともに,最終年であるため学会発表や報告書作製などこれまでの成果を総括する作業を行った。
1.東広島市の赤瓦景観の調査
昨年度に実施した景観アンケート調査結果の本格的な解析作業を進めるとともに,現地の景観整備政策の調査を行い,それらをふまえて,筆者の景観の存立構造の図式にしたがい赤瓦景観の分析を行った。その結果,その存続には,地元住民における赤瓦の神話化とその共有,行政サイドでの東広島とのアイデンティティとしての赤瓦の強調が重要であり,他方,新住民の流入が赤瓦景観の存続を困難にしていることが判明した。
2.愛媛県内子町の景観整備に関する調査
昨年度調査を行った内子町についてその特質を検討した結果,当町の景観政策が当初の「重要伝統的建造物群保存地区」指定による町並み保存から,さらに広く農村地域の景観保全へと展開していることが判明した。中山間地域の景観整備のモデルとして注目される。
3.広島県加計町のまちづくりの調査
近年衰退傾向の著しい山間部の中心集落において、過去にストックされた町並みなどの景観資源をベースに,新たな町づくりに取り組んでいる事例として検討した。本事例は今のところ,経済的効果は大きくないが,文化的なレベルで地域資源の発掘が地元住民に与える影響が小さくないことが判明した。なお,比較のため福岡県吉井町の現地調査も実施した。
4.報告書の作成
最終年のため,これまでの成果として報告書を作成したが,その成果のエッセンスを平成10年3月に東京で開催された第8回日独地理学会議において発表し,ドイル側との研究交流を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡橋秀典: "「周辺地域」論の地平" 森川洋編『都市と地域構造』大明堂. 444-464 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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