研究概要 |
1.昭和27年(1952)に5,209を数えた森林組合は.昭和30年前後の町村合併により.昭和35年(1960)には3,905へと統合された。その後昭和38年(1963)からは.町村合併とは別に森林組合だけの統合が打ち出され.現在5期目の統合政策がすすめられ、平成6年(1994)には1,504の組合数となっている。それだけ森林組合の広域化がすすんだといえる。 2.このような広域化には.地域差がみられ.従来,育林業が活発ですぐれた森林資源を有する地域では広域化の動きはきわめて鈍い。 3.広域化のみられる地域化は.林野所有者の林業経営・管理に対する対応の弱い地域ですすめられ、その分.森林組合への依存度を強めている。 4.広域化した森林組合は、機械化をすすめるなど、新しい動きもみられるが、広域化にともなう適正管理の困難さなど.新しい問題点も浮上している。
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