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1996 年度 実績報告書

ヒマラヤ東部における降水の時空間変動

研究課題

研究課題/領域番号 07680187
研究機関高知大学

研究代表者

江口 卓  高知大学, 人文学部, 助教授 (30263966)

キーワードモンスーン / 降水量 / 季節内変動 / 大雨 / サイクロン / ブ-タンヒマラヤ
研究概要

本年度は,ブ-タンヒマラヤを中心とする東部ヒマラヤとインド中部のモンスーンの季節内変動の連関を明らかにするため,1988年の日降水量データの解析を行った.その結果,以下のことが明らかになった.
1.東部ヒマラヤと中部ヒマラヤ,インド北東部の季節内変動の位相はほぼ同じである.
2.東部ヒマラヤの降水量は,モンスーンの開始から7月までは,インド中部のモンスーンの活動期に少なく,休止期に多い,つまり,東部ヒマラヤとインド中部のモンスーンの季節内変動の位相には,逆相関が認められる.
3.8月以降になると,東部ヒマラヤでは,地域によって季節内変動が異なるとともに,インド中部の季節内変動との間に明瞭な関係は認められなくなる.
さらに,ブ-タンヒマラヤにおける大雨の原因を明らかにするため,1989年の日降水量データの解析を行った結果,以下のことが明らかになった.
1.ブ-タンヒマラヤで,5月と6月に大きな被害を引き起こした大雨は,ブ-タン付近を通過したサイクロンによるものである.
2.サイクロンによる降水は,モンスーン期間中の他の原因による降水量と比較して,山間の盆地域で月降水量に匹敵するほど多く,災害を引き起こした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Eguchi,T.: "Regional Classification of the Western Part of the Indochina Peninsula based on annual variation in precipitaion." Research Reports of Department of Humanities,Faculty of Humanities and Economics,Kochi University.4. 1-9 (1996)

  • [文献書誌] Kawamura,K,Yanase,A.Eguchi,T.Mikami,T.and Barrie,A.: "Enhanced atmospheric transport of soil derived organic matter in spring over the high Arctic." Geophysical Reseach Letter. 23. 3735-3738 (1996)

  • [文献書誌] Eguchi,T.: "Regional Characteristics of the summer monsoon onset in the Indochina Peninsula." Reserch Report of Kochi University. 45(印刷中).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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