研究概要 |
1.目的と予定 本研究では,気温の連続測定とパソコン通信によるデータの自動送信を行うシステムを製作し,そのシステムを鹿児島県下の学校数校に約1年間貸予し,このシステムや蓄積されたデータの教育利用の可能性を探ることを目的としている。今年度は,主にシステムの開発とテストを行い,来年度から本格的な実験を開始する。なお,このプロジェクトの愛称をCatRaceとした。 2.システム開発 平成7年7月から12月にかけてシステムの開発と試運転を行った。ハードウェア構成は,ノート型パソコン,モデムカード,温度記録器「おんどとり」(ティアンドディ社製)に決定した。 ノート型パソコンを選んだ理由は,モデムカードの利用により気温データ入力用のシリアルポートが確保できること,協力校へ設置する際の可搬性を考慮してのことである。また,「おんどとり」は,乾電池駆動でデータのロギングができるので,停電があっても欠測が発生しないという特長がある。 ソフトウェアは,Windows31とし,言語はVisualBasic2.0を用いて開発した. 3.進捗状況と現在までの成果 平成7年12月にはシステムの試運転が一応完了し,協力校の募集を開始した。現在,協力校での試運転が始まっており,鹿児島大学教育学部のパソコン通信センターKAFEにデータが蓄積されつつある。すでに,内陸部と海岸部での顕著な違いが見えており,関心を寄せる教師も多く,今後の教育利用にも大きな期待が持てる。
|