研究概要 |
本研究では、MALU SALES-AGAD氏(University of the Philippines, Institute for Science and Mathematics Education Development)と共同で、科学教育におけるハイパーメディアプログラムの事例として水質汚染を取り上げ、その内容構成の検討を継続した。フィリピン及び日本でそれぞれのカリキュラムと共に試行できるよう、中等教育段階の補助教材として構成することにした。 第6回世界湖沼会議「霞ヶ浦'95」に参加し、湖沼についての市民・生徒・研究者・環境機器製造業者・行政など複数の立場からの、多様な側面にわたる湖沼環境についての問題提起とその解決方法についての画像を用いた展示資料を収集した。 水質汚染教材のスクリプトを再検討した。内容は、水の役割、汚染の発生と特徴、フィリピンと日本における汚染の原因、化学物質、環境問題に対する社会の動向、個人・社会による処置、基本的な知識・用語、等を考えることにした。特に、理科の専門的知識の妥当性のある引用により内容を構成し、ソフトの事例を、それぞれの立場からの文献とこれを裏付ける映像によって制作することにした。使用言語は英語および日本語とし、フィリピンおよび日本における試行ができるものとした。 ビデオカメラを購入し、霞ヶ浦の帆引船などの動画を試験的に収録するなど、映像収集の準備を進めた。フィリピンにおける事例収集の方法について機器面の検討、スケジュールの立案など準備を進めた。
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