研究課題/領域番号 |
07680227
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
今榮 國晴 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60023967)
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研究分担者 |
中西 宏文 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211424)
多鹿 秀継 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30109368)
橘田 紘洋 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024010)
清水 秀美 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60025111)
平田 賢一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024060)
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キーワード | コンピュータリテラシー / 中学生 / 高校生 / 情報機器の使用状況 / 時代変化 / 情報基礎領域 |
研究概要 |
本年度は、(1)コンピュータリテラシーテストの内容の改訂、(2)新コンピュータリテラシーテストの標準化手続き、(3)1991年度調査と本年度調査の予備的比較の3手順の研究を行った。 (1) 本研究では、コンピュータリテラシーを、コンピュータ態度、コンピュータ不安の2つの情意的側面、教養的知識、技術的知識の2つの認知的側面から構成されていると考えているが、そのうち、教養的知識と技術的知識を測定する尺度の中の若干の項目に情報化の進展とともに不適切になったものがあったので改訂した。 (2) 改訂コンピュータリテラシーテストを本年度の水準で標準化するため、5中学校(計2897人,全学年)と2高校(712人,1年生)に改訂テストを実施した。このデータを分析して、中学校全学年と高校1年生のコンピュータリテラシーテストの標準化作業が進行中である。 (3) 1991年度の中学生調査結果と比較すると、95年度調査では、パソコンやワープロの操作ができる女子が大幅に増えたことが特徴である。社会全体の情報化の進展の他に、情報基礎授業も影響していると思われる。コンピュータへの態度は、95年調査では91年調査より好意的な生徒が増えた。逆に、商業科高校1年生程度の情報科学に関する技術的知識は有意に減少したことも特色である。これは、プログラミングができる生徒の減少と同じ傾向の現象と思われる。情報化の進展は情報機器の家電化を促進しており、生徒たちは、技術的な知識と無関係にパソコン等になじんできているようである。なお、技術・家庭科情報基礎領域の前後のコンピュータリテラシーの変化の比較、という本研究の基本目的については、2中学校において調査を実施したが、分析は未了である。来年度の調査については、すでに4校に調査を依頼済みである。
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