研究課題/領域番号 |
07680230
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
村川 雅弘 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50167681)
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研究分担者 |
木原 俊行 岡山大学, 教育学部・教育工学センター, 専任講師 (40231287)
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30153969)
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キーワード | 教師の力量 / ティームティーチング / 授業研究 / カリキュラム開発 / 教員の社会化 |
研究概要 |
(1)授業の設計・実施・評価・改善のプロセスを通してティームを組んでいる学校・教師として、鳴門教育大学附属小学校の低学年教師集団と鳴門市立板東小学校の低学年教師集団、大阪教育大学教育学部附属平野中学校師集団を継続的に調査を行った。また、神戸市立五位の池小学校および吹田市立岸辺第一小学校でも単発的な調査を実施した。 (2)ティームティーチング授業を板東小学校では月に2回程度、鳴門教育大学附属小学校では学期に1回程度の割合でビデオ録画し、授業を教師集団に評価させ、その様子を記録し、さらに、授業者に面接調査をおこなった。平野中学校では月に1回程度の授業検討会の分析を行った。これらの記録を分析し、その授業の設計・実施・評価・改善のプロセスの中での教師相互の力量形成に関するティームティーチングの影響を抽出、整理した。 3)カリキュラム開発や学級経営に関する具体的な情報がティームティーチング教師集団の中で収集・交換され、具現化・実践化されること、具体的な手だてだけでなく、問題の捉え方や問題解決の仕方、そのための理論的情報・実戦的情報の活用の仕方を学ぶことなどが明らかになった。また、転任教師や初任教師がティームティーチングを組むことによる教師集団や学校カリキュラムへの社会化に対する影響の調査を開始している。 (4)研究者相互の情報交換・研究協議をもっと密にする必要がある。現時点では個々の研究者が各々の学校・教師集団を対象に研究を展開している。同じ対象教師を教授力量、学級経営力量、授業研究力量の点から評価・分析していくことも必要である。また、授業実施場面でのティームティーチングによる相互の影響に関するきめ細かい分析、つまり、こども理解と個別支援に関する具体的な手だてをその場でどう学び合うのかといった観点での分析が不十分である。次年度の研究課題である。
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