本研究は、インターネットを利用した構成主義教授・学習理論による教材開発及び課題を明らかにする。また、インターネット上で発信されている特殊教育等に関する情報サービスの種類や内容を調査することを目的とした。 結果は次の通りである。 1.客観主義と構成主義を比較しながら、構成主義教授・学習理論について検討した。特に、社会的構成主義の意義について検討した。 2.構成主義教授・学習理論に基づいた教材(特に、インターネットを利用した教材)の開発の指針を明らかにし、その評価についても検討した。また、太陽系及び彗星に関する教材も提案し、天文教育におけるインターネットの利用法についても検討した。 3.インターネットにおける海外の特殊教育等に関する情報サービスの種類や内容を調査した。特に、オーストラリアについて調査した。その結果、特殊教育関連の教育・研究機関、医療・福祉関係機関等から、各機関の紹介、各障害者別の情報、障害者支援に関する情報等が発信されている。また、情報教育関連機関等から、情報教育に関するプロジェクトの紹介、コンピュータ教育に関する情報等が発信されていることがわかった。 4.インターネットの利用に関する現状と課題を検討するために、コンピュータ教育を担当している全国の特殊教育諸学校の教員を対象に調査を行った。その結果、通信料金や利用料金が高いなどの問題点を指摘する者が多かった。
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