• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

現代の社会情勢に即した中学校技術・家庭科の構造化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680248
研究種目

一般研究(C)

研究機関宮城教育大学

研究代表者

津川 昭良  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006997)

研究分担者 水谷 好成  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40183959)
鈴木 弘志  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30006449)
草野 清信  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (50091682)
本田 強  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006004)
小野 元久  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (70113876)
小住 兼弘  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60006450)
キーワード中学校技術・家庭科教育 / 学習内容の検討 / 教員・教材の現代化
研究概要

以下の(1)現状分析(2)教育(3)電気・情報(4)栽培(5)木材加工(6)機械の各領域の研究を行った。
(1)技術科教育における現代社会の情勢として考えられるのは、社会の情報化及び国際化である。特に情報化に焦点をを絞って学習指導要領の改訂という制度的な転換を迎えて行政面および教育現場ではどのように変化し対応しているかを現状把握を目的とした研究会を通して技術の授業において生徒達が示す興味・関心の対象や学力観について検討した。
(2)技術教育の在り方や授業の展開の仕方について理論的な側面と実践面との検討を行った。技術教育で求められる創造性の育成の意味を先行する研究論文の分析から解釈し、発達の段階に即した創意工夫を育てる有用な領域が木材加工であることを指摘した。体験学習を重視してマルチメディアを利用した実践授業記録を分析し、授業展開の検討を行った。
(3)電気や情報基礎学習での基本事項として電気回路と計測が上げられる。受動回路と能動回路が程よく融合しているスイッチング・レギュレータを回路学習の構造化を図る一つの結節点として取り上げ、各部分の電圧・電流の瞬時値を計算できるプログラムを作成した。同時に、これに基づいて動作モードの新分類法も提唱した。計測の手法に関する研究では、生体の感覚情報処理に関する測定技術の基礎研究を行った。さらに、電気と情報を関連付けた学習に応用する課題を検討している。
(4)イネの植物生理や生育環境の研究を通して、栽培領域学習の教材化を目標に研究をした。畑作物に加えてイネを学ぶことの重要性を提唱し、イネの生育と栄養および水環境を中心にして実験を行い、さらに技術教育の総合化への働きかけを栽培領域の立場から行った。
(5)木材加工の学習内容の現代化を目指し、従来の改良木材に加え化学加工木材の利用に関する教材の検討を行うとともに、その基礎資料となる化学処理木材の力学的性質、強度および破壊過程の実験研究を行った。
(6)金属板のドリル加工や放電加工、プラスチック材料の加圧成型加工などによる成型品のデータ処理を通して品質工学や廃材の処理法を技術教育に応用する問題に取り組んだ。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 草野清信、佐藤雅朗: "昇圧型スイッチング・レギュレータの動作モードの分類" 日本産業技術教育学会誌. 37. 233-241 (1995)

  • [文献書誌] 松川仁紀、小住兼弘: "技術教育における作業学習と創造性の伸長(1)木材加工学習の意義と役割" 日本産業技術教育学会第13回東北支部大会講演論文集. 1-2 (1995)

  • [文献書誌] 本田強、太田正博、佐々木直樹、鈴木毅: "イネの生育と養分・ポット栽培による教材化" 日本産業技術教育学会第13回東北支部大会講演論文集. 21-22 (1995)

  • [文献書誌] 佐々木栄一、鈴木弘志、佐久間勇史: "化学処理木材の破壊靭性(その3)" 日本産業技術教育学会第13回東北支部大会講演論文集. 37-38 (1995)

  • [文献書誌] 猪ケ倉将貴、野原健、水谷好成 中尾光之、山本光璋: "一定温度上昇率熱刺激法により生じる刺痛の閾値測定に関する検討" 日本産業技術教育学会第13回東北支部大会講演論文集. 23-24 (1995)

  • [文献書誌] 津川昭良、中尾紀子、佐々木栄一、猪ケ倉、佐久間、佐藤、高橋、松川: "臨床教育研究F-1報告" 臨床教育研究. 79-101 (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi