研究課題/領域番号 |
07680251
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
冨田 かおる 山形大学, 人文学部, 助教授 (00227620)
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研究分担者 |
山口 常夫 山形大学, 教育学部, 助教授 (80146745)
中西 達也 山形大学, 教育学部, 助教授 (10217771)
中山 和男 山形大学, 教育学部, 助教授 (10180431)
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キーワード | リスナビリティ / 発話速度 / 発話単位 / 調音速度 / 要因配置計画法 / 英語教材 / 時間的変数 / リスニング |
研究概要 |
発話の時間的変数である発話速度、調音速度、発話単位長の関係を音声分析により求め、また、これらの変数が日本人英語学習者のリスニングに及ぼす影響を調べ、結果データを基にリスナビリティ値を求める方法を研究した。本研究の成果は以下の(1)〜(4)である。 (1)2要因(調音速度・発話単位長)配置計画法を用いたリスニング実験を行い、調音速度と発話単位長がリスニングに与える影響を比較し、これらの結果データと、音声分析から得られた平均調音速度、調音速度の標準偏差、平均発話単位長、発話単位長の標準偏差を基にリスナビリティ公式の定数を求めた。 (2)3つのタイプの発話を音声分析し、発話速度と発話単位長の相関関係が朗読、台詞、対談の順で弱くなり、また発話単位とある一定の文法単位が一致しない例の出現頻度がこの順で高くなることを示した。また、発話のタイプにより、発話速度、発話単位長に加え他の要因をリスナビリティ算出の変数として加える必要があることを示唆した。 (3)発話速度と発話単位長の関係、発話速度と音調単位長の関係を、5段階の発話速度で読まれた素材の音声分析により調べ、発話速度に伴う変化が発話単位長よりも音調単位長の方が小さいことを示した。また、速い発話や発話単位と文法単位が一致しない発話では、音調単位長をリスナビリティ算出の変数として加える必要があることを示唆した。 (4)発話長、実時間内に情報処理可能な発話長、発話速度、無音(ポ-ズ、休止)区間を聴者の観点から再考した。また、これらの時間的変数の制御によるリスニング練習や負荷練習等による、聴覚的記憶容量の配分を基にしたリスリング教育方法や聴覚補償の研究を行った。
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