研究概要 |
愛知県内の3小学校と3中学校の児童生徒を対象に理科についての好嫌の調査を行った。 1 調査対象者数 3小学校の1329名の児童(男子662名,女子667名) 3中学校の976名の生徒(男子496名,女子479名) 2 調査時期 平成8年10月 3 結果 (1)教科の中で理科の好嫌の順序は,小学校3年生から6年生まで,男子では,3位,3位,2位,2位,女子では,4位,4位,5位,5位であった。中学校では,男子は理科を好きな教科とし,女子は逆に嫌いな教科としている。 (2)好きな分野 男子:3,4,5,6年とも「電気」。中学校1年は「天文」,2年;「動物」,3年;「動物」。 女子:3年;「磁石・電気」,4年,5年;「音」,6年;「音」,中学校1,2年;「動物」,3年;「植物」 (3)嫌いな分野 男子:3年;「地質」,4,5,6年;「人」,中学校1年;「消化」,2年;「電気」,3年;「熱」。 女子:3,4,5,6年とも「人」,中学校1年;「力」,2年;「電気」,3年;「熱」。 (4)まとめ 理科という教科についての好嫌は,男女差が大きい。特に,中学校になるとその傾向が顕著になる。その理由は,内容が高度になりすぎることにあるように思われる。したがって,学習者の理解の実態にあった教育過程を編成する必要がある。
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