平成7年度と8年度においては、次のように研究が実施された。 (1)社会科授業事例データベースに蓄積されているレコードの調査と新レコードの入力を行った。 (2)社会科授業事例データベースに蓄積されている全国の附属小学校の研究紀要等に掲載されている各社会科授業案のレコードを検索し、分類対象の社会科授業案として292事例を抽出した。 (3)抽出した分類対象の社会科授業案を、知識獲得の内容(価値的知識・概念的知識・事実的知識・方法的知識)と知識獲得の方法(知識利用・知識習得・知識発展)の視点に基づいて12類型に分類した。 (4)12類型に属する社会科授業案を、さらに知識獲得の視点から分類し、社会科授業に関する体系枠を理論仮説として構築した。 (5)知識獲得の視点に基づく体系枠を強化するための理論仮説の構築を図るために、社会科授業事例データベースに蓄積されている全国の附属小学校の研究紀要等に掲載されている各社会科授業案のレコードを検索し、分類対象の社会科授業案として178事例を検出した。 (6)抽出した分類対象の社会科授業案を、認知的側面と情意的側面に関する授業目標と観察・調査活動の過程の視点に基づいて8類型に分類した。 (7)8類型に属する社会科授業案を、さらに主体的追求の視点から分類し、社会科授業に関する体系枠を理論仮説として構築した。 (8)理論的仮説の体系枠に基づいて知識発展型の調査活動の授業案の開発を試みた。
|