研究概要 |
1,申請者がこれまで収集してきた民間説話資料のべ5,200余話のうち約2,000話についてミニ・ディスクに再収録するとともに検索用のカードを作成した。(この作業は次年度も継続し、全資料についてデジタル化を完了したい。) 2,映像教材としてVTR『牛供養・花田植』の編集を完了し、この資料を手掛かりに、平成7年度日本歌謡学会秋季大会公開講演において研究成果を発表するとともに、資料を研究者に提供した。 3,島根県簸川郡湖陵町における民間説話調査資料の文字化と分類整理の作業を完了し、『湖陵の民話』を編集刊行した。 4,収集資料のうち、古典作品に類話をもつものについて対照研究を行い、古典教育に「民話」を導入することの効果について検証し、民話教材の開発をおこなった。 5,収集資料のうち、児童文学作品として再話されているものについて対照研究を行い、音声資料としての教材性について検証し、マルチ・メディアのための教材開発を開始した。 6,島根大学教育学部付属小学校の協力を得て、小学校3、4年生を対象に昔話の音声資料を利用した国語科の実験授業を行い、方言学習への導入教材としての利用方法を検討した。
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