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1997 年度 実績報告書

ネットワークを利用したマルチメディア対応教育情報の蓄積と交換に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680283
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

菊地 章  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20127822)

キーワードネットワーク / マルチメディア / 教育情報 / 画像圧縮 / データベース / JPEG / プリフィルタ
研究概要

本研究では,ネットワークを利用したマルチメディア対応教育情報の蓄積と交換に関する研究を行なった。
マルチメディア対応教育情報は,これまでの学校教育のみならず,社会教育を含む生涯学習全体の中で利用されている。そのため,まず,生涯学習の中でどのような情報教育が行なわれているか,さらにどのようなマルチメディア情報が利用されているかについて考察した。このとき,本研究では特に学校教育の中でのマルチメディア情報について注視し,教育現場においてどのような利用可能情報があるか調べた。また,これらの情報をネットワークを介して利用する際に,どのような最低限のシステム構成が必要かについても検討した。
マルチメディア情報の利用に関する考察に加え,実際にマルチメディア情報を利用する際に問題となる大容量画像ファイルの扱いについても検討した。画像ファイルを磁気ディスク上に記録する際には種々の画像ファイルフォーマットが利用される。このとき,まず,画質を犠牲にしてもファイル容量を少なくできるJPEGフォーマットの利用が便利である。本研究では,従来のJPEGフォーマットよりもさらにファイルの圧縮率を向上させることができる新たな画像圧縮技法を考案した。これは,従来のJPEG圧縮よりも,画質を劣化させることなくさらに1割程度ファイル容量を圧縮できるものである。なお,画像のみならず音声等の信号情報についても考察した。このとき,入手した信号をあらかじめ処理する必要があるが,信号処理における処理能力の評価手法についても確立した。さらに,これら画像や音声を含む現在利用されているほとんどのファイルフォーマットを調査し,約354種類のマルチメディアフォーマットについてカテゴリ別に分類した。これにより,どのような意味のマルチメデイア情報かを識別できるようになった。
これらの新しい手法を利用して,学校教育の中で利用されるマルチメディア情報をネットワーク利用すべく,WWW環境に基づいたマルチメディア対応教育情報のデータベースを構築した。これにより,遠隔地からも物理的な距離を気にすることなく共有のマルチメディア情報を利用することができ,学校教育における理想的な情報環境を示すことができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 菊地、本郷、長松: "生涯学習における情報科学技術教育" 鳴門教育大学学校教育研究センター紀要. Vol.11. 11-20 (1997)

  • [文献書誌] 菊地: "高度情報社会における職業教育" 産業教育. No.564. 4-7 (1997)

  • [文献書誌] 本郷、 菊地: "総合学科「情報に関する基礎的科目」の現状分析" 日本産業技術教育学会. Vol.39,No.4. 33-41 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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