研究概要 |
本研究は授業中の生理反応,特に皮膚抵抗反応,脈波,脳波等を測定し,それを指標として,理科教授学習過程の研究をすることにある.そのため,まず授業中のこれらのデータを測定する必要がある.そこで,附属学校,公立学校の小学校,中学校の理科授業中の子供達の皮膚抵抗反応,脈波の測定を精力的におこなってきた.また,電極の数の制限から,被験者6人からなる授業中の脳波マップの測定もおこなった.クラス全体の脳波の測定もその下準備は整いつつある. また,学生達のディベート等を含むコミュニケーションの場での脳波測定も精力的におこなってきた. いずれもデータ数が多く現在分析中であるが,まず,皮膚抵抗反応と脈波に関しては,被験者が授業を一生懸命に集中して受けているときには皮膚抵抗反応は消失するが,脈波の周期は長くなり,また,皮膚抵抗反応が非常に大きく反応しているときには脈波は速くなることが見いだされ,現在,中程度の反応についてのデータの整理を進めている. 脳波のマップ的分析についてはディベート中,およびディスカッション中,講義受講中等の6人の被験者の各被験者から脳上の14ポイントからの測定をおこなった.データ数が多く現在分析中である. 分析の詳細は日本科学教育学会,日本教育工学会,理科教育学会九州支部大会等で中間発表している.
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