研究概要 |
当研究は補助金の交付が追加採択であり12月になってから交付を受けたため,平成7年度は、当初に予定していたこととは異なる研究経過となっている。 現在までに行ったことは以下の項目である。 1.外国人日本語学習者の特性を類型化するための予備調査として、留学生センターの外国人学習者がどのように記憶や情報処理のための行動を行っているかの観察,およびインタビュー調査を行った。 2.1984年以来実施している「日本語習得適性テスト」の結果を学習者の感覚特性の面から再検討を行った。これにより、情報処理能力の測定の面に加えて、学習能力との関係も測定することが重要であることが示唆された。 3.学習者の外国人学習者の情報処理過程の方略を明らかにするための実験課題の内容および方法の検討を行った。 4.実験調査で用いる刺激を提示するためのパーソナルコンピュータを購入し,実験課題のためのプログラミングの作成を進めている。 5.これまでの予備調査からは、個人差の要因として,母語の影響の他,これまで受けてきた教育の影響も大きいことがわかり,その要因をどのように扱うかが課題となっている。
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