研究概要 |
1.メール交換の時間短絡のため学生が学術情報センターの端末を使って直接添削を行い、その結果を教官が自分のパソコンで訂正、送信し、結果を記録するという手順に変更した。メール交換用手引き書を作成して、ダ-ラム、スターリング(D,S 英)、メルボルン大(M 豪)との交換を続行し、手順変更の成果、海外の教育機関との学期のずれの問題の解決、適切な交換形態、1回に添削可能な作文の数量、必要に人員数をなどを検討した。D,S大で作文の送信を行った教師の報告を受け、ペアを組んだ交換、送受信の曜日決定等手順を改善した。 2.研究代表者がM大を訪問、メール交換の現状を観察し、今後の方針を話し合った。同時に、高校の関係者とメール交換開始の時期や手順を検討した。また、D,M大の研究者が来日し、筑大生と添削方法や交換手順について話し合った。 3.高校生数名対象のメール交換、作文添削を試み、大学生の場合との差や考慮すべき事項を検討した。 4.筑波-M大生間のコンピューターによる「対話」の準備及び基礎的研究として、日本語学習者の作文力の分析及び日本人高校生の日本語使用実態分析用資料の収集に着手した。 5.メール交換経験者の日本語教育実習での滑動を観察した。 6.学会報告:1)石田敏子、隈本・H・順子、R. Harrison、A. Bekes「空飛ぶ日本語作文教室」-作成から添削までのコンピューターによる統合支援-第1回「日本語教育とコンピューター」国際会議、パヴィア大学1995・9・4-6. 2)石田敏子「空飛ぶ教室プロジェクト-電子メールを利用した日本語教育と教師養成の可能性と問題点-」日本教育工学会第11回大会1995・11・3. 3)石田敏子「電子メールを利用した日本語通信教育のための基礎的研究-漢字系日本語学習者の作文力の伸びの分析-」第2回日本語教育・日本研究シンポジウ「日本・アジア地域の華人社会」、香港大学1995・11・12
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