1.平成8年度までのメール交換を続行し、メール返送までの時間短縮、添削形式改善、学期間のずれを埋める方策、文字化け回避などを海外の協力者と共に計り、学期毎の交換の見通しの通知、返送の遅れの早期発見、連絡をさらに密にするなどの対策を実施した。 2.筑波ーダーラム、タスマニア、国際キリスト教大学間でコンピューターを介した映像を伴う学生間の対話(テレビ会議)を数回試行し、組織的実施の諸条件を確かめた。これに基づいて、筑波ーダーラム大学間のメール交換開始に先立ち、ペア同士の「対話」を実施した。 3.高校生を対象とするメール交換を前年度とは対象を変えて試行した。 (2)、(3)について、学習者、学生、教師の反応を質問紙法により調査した結果によれば、日本-オーストラリア間の通信技術上の問題は残されているが、テレビ会議の導入は積極的に支持されている。高校生とのメール交換は先方の教師、学習者共に学習動機を高める点で高く評価され、高校側の来年度の設備増設を待って、さらに規模を拡張することが望まれている。 4.ホームページを利用して、作文以外の通信教育用教材を提供し、海外で試用してもらい、それに伴う問題点を明らかにする準備を進めた。現在教材をホームページに載せるためのファイル交換を行っている。 5.学習面でのメール交換の成果を知るための基礎として今年度は入門期の学習者の作文を分析し、成果を論文として発表した。 6.筑波ーダーラム大学間でのメール交換の成果について、ヨーロッパ日本研究協会第8回国際大会(8・27-30、ブダペスト)でダ-ラム大研究者と共に発表した。 7.平成7-9年度の記録を報告書としてまとめた。
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