研究課題/領域番号 |
07680309
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
五味 政信 東京工業大学, 留学生センター, 助教授 (00225674)
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研究分担者 |
森泉 豊栄 東京工業大学, 工学部, 教授 (80016534)
高木 茂孝 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10187932)
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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キーワード | 専門日本語 / 科学技術日本語 / 専門用語 / ティームティーチング / 専門聴解 / 専門読解 |
研究概要 |
7年度の研究実績は以下の通り。 専門科目教官と日本語教官の協同により、所期の目標である「専門日本語読解教材」の試用版作成は達成された。第一部25頁、第二部24頁の計49頁。作成の過程および授業実践を通じて次のような知見を得るに至っている。 (1)「専門日本語における専門教員と日本語教官との関係・役割分担」については一定のコンセンサスが形成されつつある。すなわち、日本語教官の役割は「専門用語の読み、漢字、および専門分野特有の文型、表現、言い回し等の抽出、分析、教授、解説」であり、一方専門教官のそれは「専門読解のためのの適切なる教材の執筆あるいは選定。また、高度に専門的、抽象的な内容を講義し、かつ日本語による質疑応答等を通して学習者の内容理解をはかり、もって専門日本語の習得(定着)につなげること」である。 (2)「教授法のあり方」については、日本語教官・専門教官がこの順序で交互に行う授業形態が留学生から支持されることがアンケート調査の結果から明らかとなった。学習者は日本語のツールとして専門の内容理解を図るのであるから当然であろう。 (3)専門教官が認識する「専門用語」と日本語教官が認識するそれとの間にはギャップがあることが教材作成の過程で明らかとなった。極めて興味深いことである。例えば専門教官は「明らかとなる、示している」なども専門用語と認識している。また、「電気電子工学」といっても、研究領域は極度に細分化されていることも判明しており、上記の点を考慮に入れての『分野別専門用語集』の作成が、科学技術日本語教育を前進させる上で、緊急の課題であることも認識された。 8年度は試用版教材の汎用性が追求される。
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