音声分析システム「音声録聞見」により生成される基本周波数(以下FO)およびパワーの数値データを利用した、定量的韻律分析システムの試作版を開発した。具体的には、 1)分析の前処理としてのデータファイルの整形および編集手順の決定 2)FOおよびパワーの平均値と分散を求めるプログラムの作成 3)FOの分布状況を示す散布部をグラフィック表示するプログラムの作成 4)FO対パワーの相関係数を算出するプログラムの作成 5)FOが上昇する区間数と下降する区間数をそれぞれカウントし、上昇区間でのFOの平均上昇値および下降区間でのFOの平均下降値を算出するプログラムの作成 6)FOが平均値をそれぞれ何回交差したのかをカウントするプログラムの作成 7)長時間のFOおよびパワーをグラフィック表示するプログラムの作成 を行った。 プログラムは最初にDOS版N88BASICにより開発を開発したが、データの高速処理の必要性およびWindows環境下でのプログラム実行を考慮し、最終的にはC++(実行ファイル形式)によって開発を行った。
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