研究概要 |
高階書き換えシステムの基礎技術である停止性,合流性,計算戦略についての理論的解析を進めるとともに,高速書き替えシステムの実験を行い以下の知見を得た。 1.高階書き替えシステムの停止性を保証する新しい十分条件として,タイプ情報を重み付けに利用した改良再帰分解順序を提案し,その正当性を理論的に示した。 2.直和分解不可能な書き換えシステムのモジュラ解析は従来困難であった。このようなシステムのモジュラ解析をソ-ト情報にもとづいて行う新しい手法を開発した。 3.書き換えを効率的に行うためのリダクション戦略について検討し,従来知られていた正規化戦略の十分条件の拡張を行った。 4.高速書き換えシステムの実現法として,オ-マッチングオートマトンを組み込んだコンパイラを提案した。さらに、このコンパイラを実装し,従来の関改型プログラミング言語との速度比較を行い,本手法の有効性を明らかにした。
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