研究課題/領域番号 |
07680349
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
日比野 靖 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10251969)
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研究分担者 |
丹 康雄 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (90251967)
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キーワード | 遍在コンピュティング / Ubiquitous Computing / 移動体 / 位置情報 / ISDN / アーキテクチャ / エージェント |
研究概要 |
1.研究の背景 遍在コンピューティング(Ubiquitous Computing)環境では、その環境の中で移動する個人の位置の情報を利用することによって、様々なコミュニケーションサービスが行なえるようになる。移動体の位置追跡技術は、携帯電話、ポケットベル等の移動体通信技術の基本技術として完成したレベルにある。遍在コンピュータ環境で付け加えるべき機能は、特定の端末に対面した個人の認識と位置情報の検出機能である。これらの機能については、非接触のICカードなど実現方法が確立されつつある。 2.取り組んだ課題 以上のような前提に立つとき、行動する個人にとって、位置情報をどのように管理し、どのように利用するかが問題となる。特に個人の位置情報は、プライバシそのものであり、集中管理には問題が多いばかりでなく、位置情報を利用する側すなわち個人にとって利益がない。これに対して個人管理を考えてみると位置情報収集のトラヒックも問題を除けば望ましい性質ばかりである。 3.得られた知見 問題となる位置情報収集のトラヒックについて、行動モデルを想定し、分析してみると、数分間に数10バイト程度でありネットワークへの負荷は軽微である。この情報はISDNのDチャネルを用いて送ることが可能である。以上のの分析の上で、位置情報管理の個人エージェントを導入した。さらに、行動モデルから、個人エージェントを複数の閉領域対応に複数のエージェントで構成し、エージェント間での分散処理を行なわせる方法が、トラヒックの軽減と、応答速度の改善に有効であることを明らかにした。 4.今後の研究の展開 今年度整備した実験環境の上で、上記アーキテクチャの有効性を実証していく。
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