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1995 年度 実績報告書

構成的論理の推論構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680364
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

廣川 佐千男  九州大学, 理学部, 助教授 (40126785)

研究分担者 古森 雄一  静岡大学, 理学部, 助教授 (10022302)
キーワードラムダ計算 / 型理論 / 線型論理 / 古典論理
研究概要

型付きラムダ計算と圏論の対応を直観主義理論の新しい定式化と捉え、直観主義の含意切片に対する形式化を与えることができた。これは、EilenberやKellyによる射だけの圏の定式化へ新しい可能性を示す。同様な考えに基づき、カリ-・ハワードの対応の古典論理への拡張を調べた。古典論理を特徴付けるパースの論理式に対する計算規則を得た。そこでは、同じ論理式の証明はすべて同等となることが得られ、雑誌Studia Logicaに採録され印刷中である。またこの結果は、ブール代数以外にブール的な圏はないという事実を直積や始対象を用いずに示したものとも考えられ、計算論理と圏論との対応の解明が今後更に必要である。ゲンチェンのシーケント計算LKでの構造についての右側の推論規則の組合せで決まる古典論理の部分構造論理を調べた。その結果、右増と右縮の規則は分離できないことが分かった。さらに、この右増と右縮の両方がある論理では、左の右増と右縮の推論が導けることが分かった。これは、増と縮の推論はシーケントの左右で意味が異なることを表す。従って、左右の構造に関する推論規則をどのように組合せたとしても、得られる論理は古典論理、直観主義論理、BCK論理、適切さの論理あるいは線形論理のいずれかしかないという知見を得た。LKの証明図の構造解析により、LKからパースの推論を使う自然推論への証明図の変換の方式が今後の課題となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] I. Takeuti, S. Hirokawa: "A functional culculus of implication" Proceedings of 10th LMPS. 50-50 (1995)

  • [文献書誌] S. Hirokawa: "Right weakening and right contraction in LK" Australian Computer Science Communications. 18. 168-174 (1996)

  • [文献書誌] Y. Komori: "Syntactic Investigations into BI and BB'I Logic" Studia Logica. 53. 397-416 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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