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1995 年度 実績報告書

実効的な学習理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 07680403
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

ZEUGMANN T  九州大学, 理学部, 助教授 (60264016)

研究分担者 篠原 歩  九州大学, 理学部, 助教授 (00226151)
キーワードアルゴリズム論的学習理論 / 平均的計算量 / パターン言語
研究概要

本年度は,パターン言語族の学習可能性について研究を行った.この分野の重要な研究結果として,LangeとWiehagenによって1991年に導入されたパターン言語学習アルゴリズムがあるが,我々は,このアルゴリズムに対する平均的計算量を考慮した学習モデルを提案した.このモデルを用いることによって,アルゴリズムが仮説を収束させるまでの挙動に関する以下の様な解析を行うことが可能になった。
1.アルゴリズムが現在出力している仮説を変更する際の条件.
2.仮説を変更する条件の出現頻度.
3.仮説を変更することのその正確さに対する影響.
4.仮説を収束させるまでに必要とする例題の予想数.
LangeとWiehagenによるアルゴリズムでは,A={0,1,…}を任意のアルファベットの集合としたとき,k個の異なる変数をもつパターンπに対して,全計算時間は,最良の場合でも最悪の場合でもO(log(|A|+k)|π|^2)時間かかることが知られている.この結果に対して,我々は,アルゴリズムの平均的動作の解析を行うことによって,全計算時間の予測を推定できるようにした.具体的な例として,LangeとWiehagenによるアルゴリズムを用いて解析を行った所,全予測計算時間は,O(2^kk^2(|A||π|^2 log(k|A|))時間がかかることが解った.
本研究で提案した解析手法は,質問による学習可能性や良質な例題による学習可能性などの他のパターン言語学習モデルに関する適用を行なうことができる.また,本研究の際に開発された技術を用いることによって,他のパターン言語学習アルゴリズムの拡張やブール型概念の推論に応用を行なうことも可能である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] W. I. Gasarch: "Learning via Queries with Teams and Anomailies" Fundamenta Informaticae. 23. 67-89 (1995)

  • [文献書誌] T. Zeugmann: "Caracterizations of Monotonic and Dual Monotonic Language Learning" Information & Computation. 120. 155-173 (1995)

  • [文献書誌] R. Wiehagen: "Learning and Consistency" Lecture Notes in Artificial Intelligence. 961. 1-24 (1995)

  • [文献書誌] R. Wiehagen: "Classifying recursive predicates and languages" Lecture Notes in Artificial Intelligence. 961. 177-192 (1995)

  • [文献書誌] T. Zeugmann: "A Guided Tour Across the Boundaries of Learning Recursive Languages" Lecture Notes in Artificial Intelligence. 961. 193-262 (1995)

  • [文献書誌] S. Lange: "Refind Incremental Learning" Proc. 8th Australian Joint Conference on Artificial Intelligence'95. 147-154 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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