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1996 年度 実績報告書

色恒常性機能をもつカメラシステムの実現と物体認識

研究課題

研究課題/領域番号 07680418
研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

富永 昌二  大阪電気通信大学, 情報工学部, 教授 (10103342)

キーワードカラー / 色恒常性 / カメラシステム / 物体認識 / 分光 / 反射率 / ハイライト
研究概要

(1)前年度に引き続き高機能マルチバンドカメラの試作研究を行った.通常のRGB3センサと比べて,倍の6センサをもつカメラシステムが処理時間や分光情報の推定の観点から効率的であることがわかった.このカメラシステムはモノクロCCDカメラ及びカラーフィルタからなるが,カラーバンドとしては可視域の短波長側からB,BG,G,Y,R,R2の色帯域に対応する.RとR2帯域は,それぞれ,610nmと650nmを中心としている.
(2)マルチバンドカメラの画像から照明光の分光分布と表面分光反射率を推定問題するアルゴリズムを開発した.まず照明光を推定する方法として主成分法,ハフ変換法,2平面交差法などがこれまで知られていたが,本研究では信頼性をさらに高めるために,2平面交差法を拡張した多平面交差法を開発した.すなわち3つ以上の表面からハイライトが観測できれば,それらの色信号平面の交線からより高精度の光源推定が可能である.次に、推定した照明光を用いて、各物体表面に固有の反射率を推定した。
(3)推定精度は線形モデルの次元(すなわち基底関数の数)に依存すると予測した.実際,光源分光分布と表面分光反射率を,それぞれ,線形モデル(第1モデル,第2モデル)で表現したところ,分光分布の推定精度は第1モデルの次元に,分光反射率の精度は第1と第2両モデルの次元に依存することを実験的に確認した.つまり高次元になって分布の近似精度が向上しても,推定精度が向上するとは限らないことがわかった.そこでカメラデータから照明光分布をモデル化する最良次元を決定する一つの方法を考案した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Tominaga: "Analysis of Object Color Images Using a Reflection Model" テレビジョン学会誌. 50・5. 577-585 (1996)

  • [文献書誌] S.Tominaga: "Multichannel Vision System for Estimating Surface and Illumination Function" J. of Optical Society of America A. 13・11. 2163-2173 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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