昨年度はkcl(Kyoto Common Lisp)における英文コーパス検索システムのプロトタイプシステムの整備とともにPrologをベースにした論理型言語CESPへの移植を行なった。今年度は、CESPにおけるシステムの機能を整備し、かつその充実を図った。 (1)CESPにおけるシステムの整備:LispによるシステムをCESPへ移植するに当って、いくつかの機能が完全には現実できなかったが、これらの諸点について工夫を施すことによって実現させた。また、構文解析ルールの表現の相違から期待通りの動きをしないときがあったが、それらの問題点を解決した。また、クラス構成を再編してより独立した知識構成を実現した。これにより、当初目的としたオブジェクト指向によるシステムのモジュール化と、各種のルール群からなる知識ベースの独立性も強化された。 また、これまで対象としてきた英文コーパスは初級英文から構成したものを用いていたが、それを拡張するため、種々の英文コーパスを購入し、対象として拡張するための検討を行なった。 (2)CESPにおけるシステムの充実:基本的な検索機能を充実させるために、kclのプロトタイプシステムで検討してきた複数の語からなる語句や規則的語形変化をする語の検索機能をCEPSPで開発しシステムに付加した。また、対象となる語の構文機能をより効率的に同定するために、部分構文木を構成するルールの検討を行ない、一部をCESPで実際に実現した。しかし、この機能については、重要ではあるが、まだ引き続き検討が必要である。 以上の研究成果は、平成7年3月の第50回情報処理学会全国大会、および、同9月の第51回情報処理学会全国大会で報告した。
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