• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

協調作業環境における電子文書の知的管理と統合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680431
研究種目

一般研究(C)

研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

植村 俊亮  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (00203480)

研究分担者 石川 佳治  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (80263440)
吉川 正俊  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30182736)
キーワード電子文書 / 文書データベース / 構造化文書 / SGML / HyTime / 協調作業 / WWW(World-Wide Web) / ハイパーテキスト
研究概要

協調作業環境における多様な電子文書の管理と統合に対する要件をまず明らかにするため、マルチメディア文書の協調制作過程を例にとり、実際の協調作業時に作業対象として使われるマルチメディア文書および作業者間の伝達手段として使用される各種の電子文書を分析し、各メディア特有の使用法およびメディア変換のパターンを収集した。
これらの作業をもとにして協調作業に適した電子文書モデルの開発を行なった。電子文書モデル構築では電子文書の種類に応じて分担を分け、植村は動画像などのマルチメディア情報を含むハイパーテキストを対象とし、吉川はSGMLに代表される構造化文書とデータベース機能の融合に関するモデルの構築を進めた。石川は両者のモデル構築の補助と電子文書管理方式の提案を行った。
当初の計画では、研究の内容は電子文書を用いた協調作業に重きをおいたものとなる予定であったが、研究・調査の過程でデータベースなどの研究分野におけるマルチメディア文書の表現モデルおよび管理モデルに関する研究自体がいまだ不十分であることが明らかになった。特にマルチメディアデータを含む大容量のデータベースとの統合を考えた場合、データベースと電子文書の融合モデルの構築が重要となる。よって、吉川は構造化文書とデータベースの融合モデルの構築に焦点をあて、SGML,HyTime文書とオブジェクト指向データベースの融合モデルを提案した。
一方で、インターネットにおいてはWWW(World-Wide Web)などの広域分散型ハイパーテキストの爆発的な広がりがみられ、さまざまなアプリケーションが開発されている。このような状況を考慮すると、現在のインターネットの標準的な動向を採り入れた電子文書のモデル構築が必要となる。そこで、植村はWWWにおけるハイパーテキストの記述言語であるHTMLも対象にいれ、電子文書の構築・検索・流通モデルの開発を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masatoshi Yoshikawa et al.: "Amalgamating SGML Documents and Databases" Proc.of the Fifth International Conference on Extending Database Technology(EDBT'96). 259-274 (1996)

  • [文献書誌] 小川政行,石川佳治ほか: "圧縮映像データベースシステムにおける映像演算と実現手法" 情報処理学会データベースシステム研究会報告. 96-DBS-106. 1-8 (1996)

  • [文献書誌] Masatoshi Yoshikawa et al.: "Mechanism for Incorporating Database Objects into SGML Documents" Proc.of International Symposium on Digital Libraries 1995(ISDL'95). 289-290 (1995)

  • [文献書誌] 加藤弘之,吉川正俊ほか: "構造化文書とデータベース間の汎用リンク機構の実現法" 情報処理学会アドバンスト・データベース・シンポジウム予稿集. 9-18 (1995)

  • [文献書誌] 森村一雄,吉川正俊ほか: "構造化文書を対象とした意味的検索の一手法" 情報処理学会データベースシステム研究会報告. 96-DBS-107. (1996)

  • [文献書誌] 渡辺正裕,吉川正俊ほか: "視覚的対話機能を有する情報検索インタフェース" 情報処理学会データベースシステム研究会報告. 96-DBS-106. 9-16 (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi