研究概要 |
発想支援グループウェア群元(Groupware for a new idea generation support system)とマルチメディアコミュニケーションツールNetGear(鹿児島大学で開発)とを用いて平成8年からインターネット経由で分散協調型KJ法を大阪大学と鹿児島大学間で行っているが,まとめ文章の文字数が紙面上で行うよりも増加した実験があった.一般に計算機を用いて行われるKJ法は紙面上で行った結果と比較して紙面上のその値を上回ることが少ない.つまり,紙面上で実施するより,よい結果が出た可能性が生じた.そこで,文章の文字数と言った定量的な評価ではなく,文章の内容,つまり発想の善し悪しを評価する必要が生じた.そのため,評価を文章の内容と構造とから行うためにAHP(階層的意思決定法,Analytic Hierarchy Process)をもとにした文章評価法とペトリネットグラフによる構造の記述法を開発した.その結果,文章の文字数が増加したことは,より多くのアイディアが文章に含まれていることがわかったが,AHPをもとにした手法による文章の評価を行ったところ紙面上の結果と有意差は生じていないことがわかった.
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