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1995 年度 実績報告書

人間的でフレキシブルな生産スケジューリングの基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680462
研究機関大阪大学

研究代表者

石井 博昭  大阪大学, 工学的, 教授 (90107136)

研究分担者 新森 修一  大阪大学, 工学部, 助手 (40226353)
塩出 省吾  大阪大学, 工学部, 助教授 (40154174)
キーワードファジイ・スケジューリング / ネットワークの信頼性 / フレキシブルな生産計画 / 需要予測 / 人員施設配置 / 資源メモリ制約 / ファジイ割当 / 物流問題
研究概要

今までの生産スケジューリングは理論によらずシミュレーションによるか,現実離れしたモデルで最適化を計るかどちらかであった.我々は,この間のギャップを埋め,かつ人間に優しい生産スケジューリングを行なう基礎的研究を行った.以下がその成果であるが,残念ながら,プログラム化は途中の段階であるので,主に理論的成果について報告する.
まず,生産スケジューリングに関する幾つかのモデルを作り,解析を行った.従来のスケジューリングモデルをよりフレキシブルかつ人間的にするために,資源制約とメモリーをもつ従来のモデルにファジイ概念を導入し,一般化した.この一般化の下でも効率的な解法を開発した.最近は,コンピュータを用いて生産を制御しているので,この辺りの研究が少なくとも近似的に最適なスケジュールを作り出す基礎を与えると思われる.また,物流との関係で基礎となる幾つかのネットワーク問題にもファジイ概念を導入し,ファジイ最短路問題を考え,その最適解を求めた.また,配置問題にもファジイ概念を導入し,よりフレキシブルな物の配置や建設コストを考慮した設備配置を求める解法を作った.さらには,ネットワークの信頼性の概念を応用して,生産ラインや設備の信頼性を評価するアルゴリズムを開発した.上記の研究結果は既に公表あるいは口頭発表済みである.特に,12月に韓国ソウル市で我々が主催して開いた日韓国際シンポジウム「不確実性の下での国際通信とオペレーションズ・リサーチ」でも,この事に関連して発表している.これはPROCEEDINGがでる予定である.その一方で,生産人員配置に関して本人の希望などを考慮するファジイ人員配置や雇用者と被雇用者の療法の満足度をバランスするファジイ割当問題の研究や現在研究途中のよりフレキシブル需要予測を用いれば,生産計画の基礎的部分は一応完成する.従って,現在はこれらをまとめてトータルな生産スケジューリングを作ろうとしている.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Shinmori and H.Ishii: "On Lower Bound for All-termiral Reliability of Network Systems" INFORMS International Singapore. 69-69 (1995)

  • [文献書誌] 伊藤健,石井博昭: "可能性測度による組合せ最適化問題-ファジィ最短経路問題への適用-" 京都大学数理解析研究所議究録「最適化の数理における離散と連続構造」. (1996)

  • [文献書誌] 今野勤,石井博昭: "ファジイ実行可能時間をもつスケジューリング問題" 生産スケジューリングシンポジウム'95講演論文集. 181-186 (1995)

  • [文献書誌] 大角盛広,塩出省吾,寺岡義伸,石井博昭: "設置に費用を伴う施設の競合配置問題" 京都大学数理解析研究所講究録「数理モデルにおける最適化理論」. (1996)

  • [文献書誌] 今野勤,石井博昭: "生産管理モデルへのファジイ理論の応用" 京都大学数理解析研究所講究録「数理モデルにおける最適化理論」.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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