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1996 年度 実績報告書

危険性評価自動解析システムの開発と情報変換、応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680465
研究機関岡山大学

研究代表者

鈴木 和彦  岡山大学, 工学部, 助教授 (50196797)

キーワードオペラビリティ・スタディ / HAZOP / 安全評価 / システム安全工学 / 知識工学
研究概要

システム工学に基づくHAZOPを基礎として,知的情報処理を応用したHAZOP自動解析システムを開発した.自動解析システムは基本的には,(1)一般知識ベース,(2)プロセス固有知識ベース,(3)推論機構から構成され,Prologを用いて開発されている.一般知識ベースにはHAZOP自動解析のための知識として,対象プロセスとは独立して作成し,(a)HAZOP手法に関する知識(解析手順,規則等),(b)HAZOP解析用データベースから構成される.HAZOP解析用データベースは主に,構成要素,装置異常に関するデータから構成されている.HAZOP解析システムの解析能力は,計算機内に蓄積した異常に関するデータの質,量に大きく依存する.本研究では各種プロセス構成要素,装置異常に関するデータを構造化,階層化し,データベースを構築した.HAZOPの対策については対策データベースを構築した.対策は,1)ずれによる影響に対する対策と2)ずれの原因に対する対策に分類した.影響に対する対策については,さらに発見のための対策,拡大防止のための対策に分類した.また,原因に対する対策については,発見のための対策,発生防止のための対策に分類した.これらの対策に関する情報はあらかじめデータベースとして構築しておく.
解析者は,解析部位,変数,手引き用語を入力し,解析すべき異常(ずれ)を指定する.解析システムは,対象プロセスモデルにしたがい,ずれの伝播構造を明らかにし,関連する原因,結果・影響,対策について解析する.さらに,その結果をHAZOP表の形式で出力する.いくつかの形式の異なる実プラントに適用し,応用上の問題点を明らかにしそれを解決した.特に,近年原子力関連プラントへのHAZOP適用が注目されている.化学プロセス,原子力関連プロセスにHAZOPを適用し,自動解析システムの実用上の問題点を抽出した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 島田行恭: "Computer-aided Operability study for Contimuous Plants" Computer & Chemical Engineering. 20・6/7. 905-913 (1996)

  • [文献書誌] 島田行恭: "回分プロセスに対するオペラビリティスタディ自動解析" 化学工学会論文集. 22・5. 1111-1123 (1996)

  • [文献書誌] Edited by Raj B.K.N.Rao,R.A.Smith,J.L.Wearing: "CONDITION MONITORING and DIAGNOSTIC ENGINEERING MANAGEMENT" Sheffield Academic Press, 1198 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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