研究課題/領域番号 |
07680478
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岡田 成幸 北海道大学, 工学部, 助教授 (50125291)
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研究分担者 |
村上 ひとみ 北海道大学, 工学部, 助手 (10201807)
鏡味 洋史 北海道大学, 工学部, 教授 (70016476)
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キーワード | 地震被害 / 災害情報 / 地域行政体 / 事後対応 |
研究概要 |
地震に代表されるような、広域が対象となる災害時には市町村長を本部長とする災害対策本部が公的に組織される。本研究は、地震時における防災行政の最適対応決定の迅速化のために、情報集積のメカニズムを時系列的に明らかにし、情報集積速度・適切性等の情報特性を規定する要因を解析し、もって被災地域住民の安全性の確保と迅速な復旧に資することを目的として提案されたものである。 以上の研究目的を達成するため、初年度は以下に焦点を当て研究を実施した。 1.災害情報の収集 1993年釧路沖地震、1993年北海道南西沖地震、1994年北海道東方沖地震を調査対象とし、災害情報の発信側(各市町村・北海道の関連機関)および災害情報の受信側(災害対策本部)の送受信結果をアンケート・ヒアリングを主な手段として時系列的に収集した。 2.災害情報の分析 収集した災害情報を実体的に把握するために分類と時系列解析を以下の観点から行い、災害情報の時系列集積に関わる要因として、地域を襲う地震動の大きさ、被災地域の都市規模、災害襲来頻度と学習効果を抽出することができた。 3.防災行政における災害情報の利用に関するシナリオ解析 これに並行して、情報が災害時にどのように利用されるかの調査を、主要自治体の防災計画マニュアルより時系列整理を行い、災害時の部局対応と必要情報のシナリオを作成した。
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