研究課題/領域番号 |
07680488
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石川 裕彦 京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)
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研究分担者 |
堀口 光章 京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
林 泰一 京都大学, 防災研究所, 助手 (10111981)
光田 寧 京都大学, 防災研究所, 教授 (90027219)
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キーワード | 温帯低気圧 / 低気圧構造 / 強風災害 / 強風域分布 / 地物影響 |
研究概要 |
この研究の目的は、冬期から春期にかけて日本付近を通過する発達した温帯低気圧によってもたらされる強風災害に関して、低気圧の性状と強風災害との関連を明らかにすることを目的としている。 昨年度は、気象要覧、天気図の調査により、低気圧に伴う強風災害の過去の事例の調査、低気圧の経路などの調査を行うとともに、Bijvoetの手法による地上風推定法について適応性を調べた。 本年度は、低気圧の経路と発達との関連を調べると共に、地上風速の推定手法として、地形や地上摩擦を考慮した風速の算出手法の研究を進めた。風速の算出手法では、低気圧の気圧分布から算出される傾度風を一般風とし、質量保存風速場モデル(MASCON)で風速を算出する方法、力学モデルで風速と乱流強度を算出する方法を適用し、地上風速の算出を試みた。力学モデルでは平均風速と共に(統計的な)風の変動成分が評価できるため、強風災害の要因となる瞬間風速に関する情報がモデルによってある程度推定できる可能性が示唆された。
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