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1996 年度 研究成果報告書概要

発達した温帯低気圧に伴う強風の予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680488
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 自然災害科学
研究機関京都大学

研究代表者

石川 裕彦  京都大学, 防災研究所, 助教授 (60263159)

研究分担者 堀口 光章  京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
林 泰一  京都大学, 防災研究所, 助教授 (10111981)
光田 寧  京都大学, 防災研究所, 教授 (90027219)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード温帯低気圧 / 強風災害 / 風速評価 / 質量保存風速場モデル / メソスケール数値モデル
研究概要

温帯低気圧が強風災害をもたらす事例がかなりあり、特に寒候期においては顕著である。1994年2月22田こ北日本を中心に発生した強風災害はそのような事例の一例である。急速に発達する温帯低気圧が日本の南岸を通過し北海道の東に至る間に、2件の鉄道事故と1件のバス横転事故が強風により発生した。この事例に関して、気象状況とこれにともなう強風について詳しく調べた。中心付近で急激に気圧が低下する台風の構造とは異なり、温帯低気圧の気圧分布は広い範囲で徐々に低下すること、このため中心より離れた地域でも長期間にわたり広い範囲で強い風が吹くことが示された。
寒候期に日本付近を通過する温帯低気圧の経路について、長期間のデータを地上天気図から読みとり調べた。日本列島に沿う北部太平洋と日本海北部に低気圧経路の集中が見られた。特に、日本の南海上では、しばしば温帯低気圧が急速に発達することがわかった。
温帯低気圧にともなう強風の地上風速に与える地形や地上摩擦の効果に関連した研究を進めた。気圧分布を基に、低気圧の移動の効果と地表摩擦の効果を考慮して地上風速を推定する方法、質量保存風速場モデル(MASCON)を用いて地形の影響を考慮する方法、さらに流体力学モデル(HOTMAC)を用いて乱れの影響を含めた風速評価をする方法について検討した。
これらの情報をとりまとめ、日本付近を通過する温帯低気圧の性質を検討し、温帯低気圧にともなう強風の評価手法を呈示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 光田寧、他: "1994年2月22日の低気圧による北日本の強災害について" 京都大学防災研究所年報. 38号B-1. 143-161 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 光田寧、他: "軸対称渦の数値シミュレーション" 京都大学防災研究所年報. 39号B-1. 119-128 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yasushi MITSUTA,Junji KATSURA,Masaru MATSUMOTO,Hirohiko ISHIKAWA,Taiichi HATASHI,Kazumitsu SUGIMASA: "High Wind Disaster in Northern Part of Japan Caused by the Extratropical Cyclone on February 22,1994" Disaster Prevention Research Institute Annuals. Vol.38 B-1. 143-161 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Yasushi MITSUTA,Hirohiko ISHIKAWA,Shinichi UEHARA: "A numerical Simulation of Axi-sympetric Vortex" Disaster Prevention Research Institute Annuals. Vol.39 B-1. 119-128 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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