研究課題/領域番号 |
07680520
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岩崎 智彦 東北大学, 工学部, 助手 (70184869)
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研究分担者 |
松山 成男 東北大学, 工学部, 助手 (70219525)
林 正俊 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (20027444)
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キーワード | 消滅処理 / 中性子 / アクチニド / 重水 / 臨界集合体 |
研究概要 |
本年度は、計画で予定した項目はすべて実施し、さらに、2項目(下記の6および7)を追加して実施している。本年度実施した項目は下記の通りである。 1.京都大学原子炉実験所臨界集合体(KUCA)を利用し、厚さ20cmの重水タンクを使用したときの、重水タンク反射体付き濃縮U燃料炉心の核特性(余剰反応度、制御棒価値、中性子束等)を測定した。 2.厚さ80cmの大型重水タンクを作成するため、容器の設計、強度計算、耐震計算ならびに炉心核特性計算を実施し、KUCA炉心内において使用する可能な重水タンクを設計・製作した。また、そのタンクのKUCA炉心内での使用の許可を得た。 3.その大型重水タンクを濃縮U燃料炉心に付し、大型重心タンク反射体付きの炉心特性(余剰反応度、制御棒価値)を測定した。 4.また、大型重水反射体内に標準放射化箔としてよく用いられているAuおよびDy箔を装荷し、照射・放射化実験を実施した。 5.衝突確率法ならびに拡散計算法に基づく計算コードSRAC-CITATIONコードを用い、炉心特性ならびにAu、Dyの放射化分布の解析を実施した。 6.原子炉からの廃棄物にもっとも多く含まれるアクチニドであるNp237試料を4枚作成し、その中のNp237量をαスペクトロメーターにて定量した。 7.密封容器内封のNp237試料を大型重水反射体内の2個所に装荷し、照射・放射化実験を行い、Np237の捕獲反応率分布を測定した。
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