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1997 年度 研究成果報告書概要

高エネルギー粒子成分をもつプラズマに対する新古典輸送理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07680544
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 核融合学
研究機関日本大学

研究代表者

塩屋 繁松  日本大学, 生産工学部, 助教授 (60059649)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード新古典輸送理論 / 高エネルギー粒子 / 非等方温度 / 径方向電場 / バナナ領域 / プラトー領域 / トカマク / プラズマ
研究概要

通常の新古典輸送理論は、ラ-マ-半径による展開での0次のオーダーの分布関数がマックスウェル分布にならないプラズマには使うことができない.この非マックスウェルプラズマに対する新古典輸送理論を構築するのがこの研究の目的である.具体的には主に次のような研究を行った:
1.NBI入射によって生成される高エネルギーイオンがつくるブートストラップ電流を,大きなアスペクト比をもつトカマク配位の中で求めた.この計算より,ブートストラップ電流は,平行入射の時には等方理論から評価される値よりかなり小さくなるが,垂直入射に近づくに従いその値は大きく増大することなどが分った.また,このブートストラップ電流は逆アスペクト比や臨界速度と生成速度との比などの値によって大きく変化することも分った.
2.変分法やPade近似などを用いて,核反応で生成されるアルファ粒子の新古典輸送係数を解析的に求めた.輸送係数に対する解析的な表現はいずれも初等的な関数を使って表されており,ここで求めた結果を輸送コードなどに組み込むことも容易である.また,アルファ粒子に対する新古典輸送理論を,バルク粒子の場合に行われているような流体力学的な枠組で定式化できることも分った.
3.非等方は温度をもつプラズマに対する新古典輸送理論を軸対称磁場配位内で構築した.この研究で導入したモデル衝突項を用いて,径方向フラックスやブートストラップ電流に対する輸送係数を求めた.また,バナナ領域,プラトー領域,バナナ-プラトー領域で,温度の非等方性や径方向電場が輸送係数に与える影響について調べた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi: "BOOTSTRAP CURRENT IN NBI-HEATED PLASMA" Nuclear Fusion. Vol.36 No.5. 657-667 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi: "Bootstrap Current for Tokamak Plasma with Anisotropic Electron Temperature" J.Phys.Soc.Jpn.Vol.65 No.11. 3530-3536 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi: "Neoclassical Transport Theory for Tokamak Plasma with Anisotropic Temperature in the Banana Regime" J.Phys.Soc.Jpn.Vol.67 No.3(掲載予定). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi :"Bootstrap Current in NBI-Heated Plasmas" Nuclear Fusion. Vol.36, No.5. 657-667 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi :"Bootstrap Current for Tokamak Plasma with Anisotropic Electron Temperature" J.Phys.Soc.Jpn.Vol.65, No.11. 3530-3536 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Masayoshi Taguchi :"Neoclassical Transport Thepry for Tokamak Plasma with Anisotropic Temperature in the Banana Regime" J.Phys.Soc.Jpn.Vol.67, No.3(to be published.). (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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