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1995 年度 実績報告書

生物源粒子フラックス-物質循環と気候変動

研究課題

研究課題/領域番号 07680562
研究種目

一般研究(C)

研究機関北海道東海大学

研究代表者

高橋 孝三  北海道東海大学, 工学部, 教授 (30244875)

キーワード粒子フラックス / セディメント・トラップ / 時系列 / CaCO_3 / オパール / 珪藻 / レデイオラリア / 円石藻
研究概要

初年度の平成7年には、北太平洋亜寒帯(Station SA)およびベーリング海(StationAB)にて1990-1994年の期間中に得られた時系列セディメント・トラップ試料を用いた分析を推進した。主に化学分析に勢力を集中した。粒子フラックスの基礎パラメータであるC,H,N,CACO_3,オパール等の分析に関しては1990-1993のサンプルの分析をほぼ終了うぃた。このうち1990-1992の全量フラックス、C,H,Nに関しては、北大グループですでに値が一部出されており、本研究グループとのインターカリブレーションが行なわれた。この結果、両研究グループで個別に出したデータはお互いに非常に良く類似しており、お互いに信頼性の高いものであることが判明した。さらに上記化学分析の他、今年度は珪藻、円石藻、レデイオラリア類等の生物源粒子フラックスに関しても実験室での計測を開始しており、基礎データの一部が蓄積された。縁辺海であるベーリング海のStation ABでは、年間を通してフラックス値が外洋域のStation SAに比較して約2倍の高さで維持されていることが判明した。すなわち、これはベーリング海の高生物生産性を意味するものである。一般にスラックス極大値は春と秋に起こり、大きな年変動が観察された。
また、アラビア海の3定点(West, Central, East)各2層から得られた1986-1987年のセディメント・トラップ試料を用いて、レデイオラリア類のフラックスを求めた。上記の北太平洋とインド洋の研究結果等の初期論文の発表を行なった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takahashi, K.: "Opal particle flux in the subarctic Pacific and Bering Sea and sidocoenosis preservation hypothesis." Global fluxes of carbon and its related substances in the coastal sea-ocean-atmosphere system, Eds, S. Tsunogai et al.458-466 (1995)

  • [文献書誌] 久道研一・高橋孝三: "1993年夏季の北太平洋亜寒帯表層域における珪藻の東西分布" 北海道東海大学紀要理工学系. 7. 21-28 (1995)

  • [文献書誌] 飯島克則・高橋孝三、V. Ittekkot, R. R. Nair: "アラビア海におけるモンスーン気候とレディオラリア・フラックスの季節変化(予報)" 北海道東海大学紀要理工学系. 7. 29-36 (1995)

  • [文献書誌] 板木拓也・高橋孝三: "北部北太平洋およびベーリング海におけるレディオラレア・フラックスの季節変化(予報)" 北海道東海大学紀要理工学系. 7. 37-47 (1995)

  • [文献書誌] 高橋孝三・大場忠道・山崎英樹・大河内直彦: "レディオラリア化石からみた過去8万年間の西赤道太平洋における海洋環境変遷" 月刊海洋. 27. 466-473 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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