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1995 年度 実績報告書

ショウジョウバエDNA複製酵素遺伝子の機能と発現調節

研究課題

研究課題/領域番号 07680704
研究種目

一般研究(C)

研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

山口 政光  愛知県がんセンター, 研究所・生物学部, 室長 (00182460)

キーワードショウジョウバエ / DNA複製酵素遺伝子 / 転写調節エレメント / 転写因子 / 遺伝子導入動物
研究概要

1.PCNA遺伝子発現制御エレメントの個体レベルでの解析:すでに樹立していたPCNA遺伝子発現制御領域に変異を導入したトランスジェニックフライ百数系統についてlacZ発現を指標にして、ショウジョウバエ発生過程における時間的・空間的発現パターン及び発現レベルを定量的に解析した。またショウジョウバエ培養細胞を用いたCAT遺伝子の一時的発現アッセイおよびin vitroでのゲルシフトアッセイも平行して行い、発現制御エレメントとして機能する領域について、個体レベルで得られた結果と比較検討した。その結果、これまで明らかにしていたDREのほかにE2F結合サイトやURE(upstream regulatory element)と命名したエレメントが新たに同定された。またE2F結合サイトはショウジョウバエの全ての発生過程を通じてPCNA遺伝子発現に必須であり、UREはとくに幼虫期の各組織での発現に重要な働きをするエレメントであることが新たに明らかとなった。さらにUREに結合する因子UREFの検出にも成功し、UREFのcDNAクローニングの準備も進めつつある。
2.DREF遺伝子の突然変異系統の樹立:唾腺染色体上にマップしたDREF遺伝子の座位(30F)付近に欠失を持つ劣性致死突然変異系統を複数集収したがいずれもDREF遺伝子の欠失変異系統ではなかった。またこの遺伝子座位付近にP-エレメントの挿入変異を持つ系統も複数入手したが、PCR法による解析からそれらの挿入部位はいずれもDREF遺伝子近傍ではないことが明らかとなった。
PCNA遺伝子発現制御エレメントの個体レベルでの解析については、予測どうりの成果が得られつつある。一方DREF遺伝子の突然変異系統の樹立については、上記のようにDREF遺伝子領域を含むような欠失変異系統が存在しないことから、今後もかなり難航することが予測される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yamaguchi, M. et al.: "Role of homeodomain protein-binding region in the expression of …" Gene Expression. 4. 183-193 (1995)

  • [文献書誌] Yamaguchi, M. et al.: "Distribution of PCNA during postblastoderm cell division cycles in …" Cell Struct. Funct.20. 47-57 (1995)

  • [文献書誌] Yamaguchi, M. et al.: "A nucleotide sequence essential for function of DRE, a common…" J. Biol. Chem.270. 15808-15814 (1995)

  • [文献書誌] Yamaguchi, M. et al.: "Essential role of E2F recognition sites in regulation of the …" J. Biol. Chem.270. 25159-25165 (1995)

  • [文献書誌] Matsukage, A. et al.: "The DRE sequence TATCGATA, a putative promoter-activating …" Gene. 166. 233-236 (1995)

  • [文献書誌] Hirose, F. et al.: "Isolation and characterization of cDNA for DREF, …" J. Biol. Chem.(in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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